補聴器を選ぶといっても、患者さん1人1人によって大きく違います。
ですので、この章では「補聴器を選ぶコツ」をご紹介します。
まずは検査などで、どれほど聞こえているのかを知る必要があります。補聴器を選ぶ際の大きな基準の一つです。
難聴の程度 | 平均聴力レベル (dBHL) |
日常生活の状況と補聴器の必要性・有効性 |
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正常 | 25未満 | 通常は支障なく聞き取れるが、正常値内でも補聴器が有効な場合もある。 |
軽度難聴 | 25以上 40未満 |
小さい声や騒音下での会話の聞き間違いや聞き取り困難を自覚する。 会議などでの聞き取り改善目的では、補聴器の適応となることもある。 |
中等度難聴 | 40以上 70未満 |
普通の大きさの声の会話の聞き間違いや聞き取り困難を自覚する。 補聴器の良い適応となる。 |
高度難聴 | 70以上 90未満 |
非常に大きい声か補聴器を用いないと会話が聞こえない。 しかし、聞こえても聞き取りに限界がある。 |
重度難聴 | 90以上 | 補聴器でも、聞き取れないことが多い。人工内耳の装用が考慮される。 |
「家や室内などでゆっくり過ごしたい人」と「様々な場所に出かけて色々な人と話をしたい人」では同じ難聴の度合いでも必要となる補聴器の機能は違います。そうした点も考える必要があります。
補聴器にお金をかけられる金額も十人十色です。予算をまず伝えることが、大事です。
上記のような点に留意しながら、医師や専門スタッフとともにしっかり選んでいきましょう。
いちご耳鼻咽喉科 藤原クリニックでは、患者さんごとにカウンセリングを行い、ご予算・ご要望に応じた補聴器をご提案しております。